未来へつなぐ ワインづくり
Winemaking for the Future
PIWI(ピーヴィー)とは
ドイツ語の「Pilzwiderstandsfähige Rebsorten」の略で、日本語では、「真菌耐性葡萄品種」のことです。
葡萄の病気であるうどんこ病やべと病、灰色かび病などに対する抵抗性を自ら持つ交配品種です。
PIWI品種開発の背景
地球温暖化の影響で世界中の葡萄畑が、これまで以上に病害を被ることが予想され、収穫量の低下による経済的なダメージの他、農薬散布にかかわる労働力を含めたコストの負担高騰、そして葡萄産地の環境ひいては地球環境に与える負荷の問題が、世界的な課題として大きくなっています。
そこで、ヨーロッパでは1980年代から、カビに耐性を持つ葡萄品種の研究と開発を行ってきました。
特にドイツでは、カビ耐性に強い新しいPIWI品種の育種を積極的に取り組んでいます。
北海道ワインは2000年より
PIWI品種の栽培に取り組んでいます
日本国内のワイナリーの中で、PIWI品種にいち早く取り組んでいる当社は、PIWI品種であるロンド(Rondo)種とレゲント(Regent)種について、ともに2000年から苗木の輸入を始め、直轄農場「鶴沼ワイナリー」(北海道浦臼町)では2001年栽培を開始。これらの他に、ソラリス(Solalis)種を栽培しています
同時期に北海道余市町の契約農家でも栽培を開始し、農家とワイナリーが手を携えて栽培・醸造・商品化を進めています。
PIWI品種に期待される役割
一例として、従来の品種に対し、PIWI品種であるレゲントの農薬(抗菌剤)散布回数が約3割(28.6%)少なかったという記録があります。
また、農薬の削減は、その生産により発生するカーボン・フットプリントの削減や、その使用によるエコロジカル・フットプリントの削減にも直結するため、環境に配慮した品種と言えるのです。
PIWI品種を導入することは、病気に耐性による安定した葡萄収穫量の確保とともに、農薬散布の回数が減ることによるコストの削減、そして地球環境に対する低負荷化による、未来につながる持続可能なワインづくりに直結しています。
また、農薬の削減は、その生産により発生するカーボン・フットプリントの削減や、その使用によるエコロジカル・フットプリントの削減にも直結するため、環境に配慮した品種と言えるのです。
PIWI品種を導入することは、病気に耐性による安定した葡萄収穫量の確保とともに、農薬散布の回数が減ることによるコストの削減、そして地球環境に対する低負荷化による、未来につながる持続可能なワインづくりに直結しています。
PIWIs Blend
鶴沼ロンド2019
葡萄造りの匠 宍戸冨二木樽熟成レゲント
宍戸ヴィンヤード レゲント ロゼ 2022